株主のみなさまには、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
当連結会計年度における我が国経済は、世界的なサプライチェーンの混乱に加え、未だ収束が見通せない新型コロナウイルスの感染再拡大、ウクライナ情勢の悪化等により、先行きの不透明感は高まりました。
このような環境のもと、当社グループ主力の車載分野においては、半導体をはじめとした部品不足の影響が長引くものの、世界全体で自動車販売台数が回復し、受注が好調に推移しました。
当社グループは、車載向けの販売が増加し、連結売上高は814億86百万円(前期比16.5%の増収)となりました。
利益面につきましては、原材料費上昇の影響があったものの、売上高の増加の影響に加え、生産効率の改善等により、営業利益は30億21百万円(前期は16億76百万円の営業損失)となりました。また、営業利益の増加などにより、経常利益は33億5百万円(前期は15億11百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純利益は27億85百万円(前期は18億68百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。
コロナ禍および世界情勢の悪化に伴い経済環境の先行きは依然として厳しいものと予想されますが、当社グループ主力の車載市場においては、中長期的に需要が拡大する見通しです。この需要を取り込むため、2023年3月期からスタートする第1次中期経営計画の骨子である収益基盤の確立と次なる成長への仕込みに向けて邁進してまいりますので、株主のみなさまにおかれましては、今後ともご理解ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
2022年6月

日本シイエムケイ株式会社
代表取締役社長 大澤 功